Adrian Sherwoodは今年も来日しているし、俺もかつてMark Stewart目当てで、二日連続で見に行ったことがある。 (アンコールに応えないマークを、マーク、カムバック!と叫んでいた彼が懐かしい。もう十年以上前の話。) 馴染みの人も多いだろう。 というか、ダブ好きで、彼のことを知らない人はいない筈だ。
Adrian Sherwoodといえば、その輝かしい業績も勿論あるのだけれど、俺の場合、とにかくMark Stewartの作品に直結する。 Mark Stewartの1st,2ndは特に素晴らしく、音楽の極北、ダブの頂点と今でも思っている。 カオス渦巻く混沌とした音塊からアジテーションを発し続けるマークの孤高のヒステリックな叫びと、これまた混沌極まるダブミュージック。 極北のダブサウンドで、おそらく、Adrian Sherwoodの最も過激な作品群であり、代表作であることには間違いない。
それに比すると、その他の作品、例えば、Primal ScreamやNine Inch NailsやMinistryのアルバムすらおとなしく、物足りない印象を受ける。
「New Age Steppers」と「Mark Stewart」が、俺にとっては彼のランドマークであるのだ。
そのようなことを考えながら今回の作品を聴く。
そう考えると、前述した「Never Trust A Hippy」も、おとなしいといえばおとなしい。けれどもそれでも断然かっこよく、腐っても鯛。 というか、Mark Stewartの作品群のあの逆毛した音を求めるのは酷であって、これはこれで、高値安定した彼の作品。 今まで聴かずに損していた。