
Peter Brotzmann Tenor/Baritone Sax
Willem Breuker Tenor Sax/Bass-Clarinet
Evan Paker Tenor Sax
Fred Van Hove Piano
Peter Kowald Bass
Buschi Niebergall Bass
Han Bennink Drums
Sven-Ake Johansson Drums
Machine Gun Sessionの完全版ということなのだけど、気になるのは、表題曲の2nd Take,3rd TakeはCD化の際に収録されていて、このオリジナルアルバムの音源は、おそらく時間の長さからみて3rd Takeだと思うのだけれど、そうすると1st Takeはどこにもないのかという疑問が湧く。
今回の目玉は、1968年3月24日のFrankfurt Jazz Festivalでの表題曲ライブが収録されていることで、これは音質もいいので必聴。
けれどもそうすると他の音源もあるのでは。
そのような期待も出てくる。
アルバム2曲目の「Responsible」も今回は前回のCD化の際と同様に1st Takeと2nd Takeが収録されて、合計全6曲。
つまり今までのCD化の音源プラスライブ音源一曲ということで、少々ファン泣かせ。
俺は何か勘違いしていて、これは絶対に買わねばならぬと思って無い金はたいて購入したのだけれど、それは結局ライブ音源一曲のためだったのかということがわかり、それが最初から判っていれば、他のCD買っていたかもしれない。
今、これ書いていてそれが判明したのであって、なんだか複雑な気分になった。
しかしこのアルバムの価値は少しも揺らぐことはなく、もしフリージャズ10選にこのアルバムが選ばれていなければ、それは疑ってかかったほうがいい。
これは燦然と輝く名盤なのであって、これなくして欧州フリージャズは語れない。
アメリカのフリージャズと欧州のフリージャズは基本的に違っていて、前者は来るところまで来てとうとうこういう形態になってしまったという、コルトレーン後期に代表されるような、いわゆる「スピリチュアル」な言葉で語られることが多くて、そして「うたごころ」という観点からも語られることが多い。
「アイラーにはうたごころがある」等々。
けれども後者にはそういう観点で語られることはまずなくて、単純にやかましいといったら失礼かもしれないけれども、秩序の解体、がっちりとやってます的な要素が強いと思う。
好みが分かれることも多いと聞く。
俺は両者ともに好きだけれど。
歌舞伎町のジャズ喫茶「ナルシス」のママが、このマシンガンをかけているとき(ちょうどCD化された頃だったと思う)、
「すごいでしょ。これ、電気の音一つも使ってないのよ」
そう言っていたのを鮮明に覚えていて、そうか、電気の音使っていないのかあ。
なかば酔っ払いながらすげーすげーと感動していたことを思い出す。
そうなのだ。
1968年当時、これほどのやかましい音が、電気音源一つもなく、全て楽器の生音のみで放射されていたことに、ひたすら感動を覚えたのであった。
Peter Brotzmannはやはりすごいとこの時改めて感銘を受けたのである。
しかし今回のこのアルバム、コンプリートと言っている割には、要するにライブ音源一曲プラスだけなので、すごく騙された気分です。
改めて聴いていて、けれどもやはりこの音の格好良さには、深く敬意を表する次第。
現代をも軽く射抜くこの「マシンガン」の射程距離は、21世紀の現代を通り越して、更にその先をも射程距離としているに違いない。


テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽
- 2007/08/26(日) 21:44:46|
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