
というわけで、行ってきました。
簡単にメモ。
ゲストがトリスタン・ホンジンガー (cello)で、知っている人は知っているフリー・ジャズ界屈指のチェリスト。
あのデレク・ベイリーなんかとも共演しているから、一粒で二度おいしい贅沢なライブ。
客は10人位で、まあこんなものか。
もうこういうのは慣れた。
それで客席は一杯だったし。
1st Setが冒頭トリスタンと今井のデュオ。
これがよくて、チェロの音色と今井の音色の絶妙なコンビネーション。
聴き惚れる。
これが10分程度だったか。
それから今井和雄トリオの演奏に。
静と動が交互に放射されるこれまた気持ちのいい音。
伊東のオプトロンという楽器は、よくわからないけれど、見た目には蛍光灯で、それを駆使してノイズ音出している。
それでピカピカと点滅するので、ピカチュウ現象あるいはラリーズのフラッシュライトなどを連想したのだけれど、これは人によっては悪夢がフラッシュバックするような視覚効果。
鈴木のエレクトロニクスも、いいノイズ音出してた。
心地よい。
肝心の今井は、これがいい音で、文字通り聴き惚れてしまう。
究極のヒーリング音楽。
爆音の「Flood」というアルバムタイトルになった曲が印象的だったけれど、それも心地よい。
それは灰野のガラスをギーと爪を立てて掻き毟るような悪意ある不快音ではなくて、人柄が出るというか、爆音にも係わらず優しい音のように感じられた。
このあたりは実際にライブ会場に行って、生の音を聴かないとわからない感触。
そうこうしているうちに1st Set終了。
2nd Setは、このトリオにトリスタン・ホンジンガーがチェロとして加わるのだけれど、この音色が心地よくて、ずっとただ聴いている状態に。
ただただ、音を聴く。
こうしたライブも貴重だと思う。
特にラストの曲なんてのは永遠に聴いても飽きないのではないかと思うくらいの至福感に満たされた音。
これは決してノイズでも爆音インプロでもなく、俺には癒しの音である。
今井のギターテクニック、そしてセンス。
さらにその音色。
トリスタン・ホンジンガーとの競演。
両サイドから放射される鈴木と伊東のノイズ音。
それは美しい、そして儚い、一夜の夢の音。
これ聴かなくてどーすんだよ状態に再び陥るわけだが、こういうの生で聴くと、なかなかCDを聴く気になれなくなる。
しかし面白いな。
今井も大友良英も高柳昌行の弟子で、二人して同じレーベルからアルバム出して。
主宰者の沼田順の人徳なんだろうかとかいろいろ考えた。
そして今井も大友も同じ方向にベクトルが向かっているような気がする。
それは爆音の中の静寂。
あるいは静寂の中の爆音。
そして音空間の拡がり。
そうした指向性が自分には感じられたのだけれども、いずれにしても、今井の音は全く飽きが来ないというただその一点においても図抜けている。
やはり当面は要注目なんだけれども、さらに気になるライブが。
11月5日(水)に、ヒグチケイコ(Vo)、今井和雄(G)、山本達久(Ds)@Penguin House。
今井と山本が組んだらどうなるのかな。
ビートを効かした山本に今井が烈火の如く絡んでいくのだろうか。
これは行きたいけれど…。
さて、物販で早速新譜を購入。
せっかくなので今井にサインしてもらった。
未聴だけど、どうなのかな。
当面ちょっと今夜のでお腹一杯で、暫くは聴かないかもしれないけれど。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽
- 2008/10/25(土) 01:44:43|
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